2013年9月14日土曜日

#232 おもてなし

少しどんよりとした空の朝を迎える。バイキング形式の朝食を摂り、部屋から外を眺めると結婚式の準備が行われている。箱庭を見ているような美しい会場。自分とは当面どころか、一生無縁かと...
この宿は、ゴルフ場と一体となっており、結婚式の招待客、ゴルファー、一般や団体の宿泊客と、かなり混沌とした状況になっている。

東北道に乗り、一路宮城に向かう。白石ICで降り、蔵王方面へ。平坦な道は緩やかに高度を上げていく。蔵王エコーラインの途中にある展望台から滝を見る。吸い込まれそうな断崖...
たぶん、振子の滝
そのまま蔵王ハイラインに入り、著名な「御釜」を見ることに。宮城も沿岸ばかりに目が行ってしまい、内陸、特に南部のことは殆ど知らなかったので、この場を選んでくださった奥さんに感謝!
隣接するレストハウスで昼食。芋煮定食なる、いかにもこの地方っぽいものを注文する。
期待通り!
土産物売り場を物色していると、「通信こけし」なる謎の土産物を見つける。中に紙が入っており、メッセージを封入して送れるという強者。
山形側へ下ると、外気温計が33℃を指す。東北は涼しい所というイメージが瓦解する。やはり内陸は暑い。

山形市内を抜け、山寺こと立谷寺へ。なにやら山の中腹に建物が見られる。うう...
一番リーズナブルと思われる駐車場にクルマを止め、参拝へ。
序の口
参詣者を迎えるネコ
本堂
さて、ここから奥ノ院に向かうことになる。段数は1000以上。石段を登っていくことで煩悩を落とすことが出来るとされている。
うっそうとした山中
山門
吊るされた大きな数珠を回す
奥ノ院
立派な灯篭
かなり過酷だった道のりを経てたどり着いた奥ノ院は、とてもありがたい感じがした。
そして、下りがてら五大堂へ。
法力で投げ入れたと思われる建物
五大堂からの絶景
修行の場所...
過酷な参詣を終えると、親方は汗だくになっていた。

クルマに乗り、再び宮城に向かう。山寺の周辺はたくさんの果樹が植わっている。さくらんぼ、ブドウ、リンゴ、洋ナシ...山形の魅力を垣間見る。

宮城県に入り、しばらく下ると作並に到着する。どうしても立ち寄りたかった、日本の交流電化の発祥の地、作並駅へ。
意外に小さかった石碑
由来
駅名票
こけしが出迎える木造の駅舎
最新の交流電車、E721系
行き違いの列車の撮影に興じていたら、かなりお待たせしてしまうことに...

そして、今晩の宿秋保グランドホテルへ。着替えなどをしていると、紀宝の師匠からさんまが届いたと連絡がある。あれ?

若干狭めの浴室で入浴後、食事に向かう。夕食はバイキング形式で、バンケットルームにマッチしない調度品や、やや雑然とした空間に、前日とのギャップを感じる。
親方がスタッフに「よけもてってもええ?」と訊ねたところ、怪訝そうな顔をされたとのこと。
土産物屋を物色していたら、ロビーでバンド演奏が始まった。この雰囲気、ふと太平洋フェリーを思い出した。

そして、友人からもさんまが届いたとの報が。当然、親方のところにも届いていた。最悪のタイミングで届いてしまった...。手続きが完全に済んでいないので、本来ならまだ発送されないはず。頼んだお店からの連絡もない。うーん、どうなっているのだろう...。

興味があったので、少しこのホテルの経営企業や、いきさつを調べてみた。一度廃業したホテルを買収し、再生されていたことが分かった。近隣にも、同じ経営母体が再生したホテルが存在する。
たくさんの再生ノウハウを持った企業ではあるが、残念ながらそれがお客様へのおもてなしにはなっていない感じがした。もちろん、評価すべき点もあるのだが…
そして、親方が連発している滝川クリステルの物まねが頭から離れない...