2013年12月14日土曜日

#323 Crossover Kesennuma Vol.5 -オオシマニア day1-

スマホのアラームが9時に鳴動し、やむなく起床する。しかし、活動開始までしばらくうだうだすることに。ようやく重い腰を上げて出発するも、1号機には雪が...手袋をはめて雪を落とす。
近くのホームセンターに寄り、雪払い用のブラシを買い求める。雪国の必須アイテムを持っていなかったのはミス...引き続き、隣接の大型ショッピングセンターで昼食兼用のカップ麺や夕方に使ういかせんべいなどを買い求める。ふと、T部長とすれ違う。休日に知り合いに合うのはうれしかったり。

合庁に立ち寄り、リミットの近い業務を熟す。執務室の温度計は8℃。寒すぎる職場はかなり過酷...治山班のM技査から依頼を受けた業務を前に進める。なんとか目標時間に終えることが出来た。他の部屋にもところどころ電気がついていた。

あまりの寒さに、一度ベースキャンプに戻って体制を立て直すことに。着ているモノを見直し、耐寒性を高めることに。靴も登山用に履き替え、万が一に備えることにする。

なんだかんだで、大島行フェリー乗り場に着いたのは出発の15分前だった。今日、明日と行動を共にする岩手大学のY准教授と学生6名と合流。チケットを買って船に乗り込む。沿岸部は暖かいはずなのに、今日は異常なほどの低温。
大島に到着し、民宿石田に向かう。暗くなった大島は道がよくわからず、急に出てきた看板を合図に運転手さんが「しだりだねっ!」岩手弁で応答し、激狭の道に忍び込む。地元の方に道を尋ね、無事に到着する。

部屋の割り当てを決定し、お待ちいただいていたゲストからヒアリングを行う。先日の意見交換会で顔を合わせた方だった。一応自分の身分を明かしてから話を伺うことに。大島の防潮堤に関して、反対する立場からコメントされる。意見交換会で発言された内容と変わりなくお話をされるが、話の端々で、自分たちと信頼関係が築けていないことを思い知らされる。
そして、田老の話が出た。ずっと黙っていたが、それだけは許せないと思って否定する。田老に住む人たちの努力を、第三者が批判することに黙っていられなかった。

つつがなくヒアリングを終え、夕食となる。なんとなく不思議な組み合わせだが、これもまた楽し。Y准教授、岩大院生に岩手弁の達者な運転手さんも加わる。
豪華すぎる夕食
船盛り
出荷規制が解除されたホタテ
業務から離れ、完全オフの立場でいろいろ話をする。防潮堤のこと、地域への思い、大島架橋のことなどなど…。そして院生からもいろいろ意見を聞き出す。

今回はM1とM2の学生を対象にした造園系の特論の一環として、防潮堤のことを学ぶために気仙沼にやってきた。日中は内湾を調査し、夕方から明日にかけて大島調査となる。学生の中でも、施設整備に賛成、反対と分かれているそうだ。それぞれ思いを聞くと、N君は「この地でいかに価値を生み出すか?」ということを熱く語ってくれた。価値の創造という言葉は、三重にいるときにも散々耳にしたことがある。この地でいかに価値を創造するか?とても重要な視点だ。

時間ぎりぎりまで食事をし、入浴後に第2ステージとなる。普段から気になっている、役人に対するイメージを聞いてみた。家族が役人だとか、特に印象はないとか、インターンに行ってイメージが変わったとか、やっぱり嫌だとか、いろいろな意見を聞くことが出来た。みんなの出身地や、なぜ今の道を選んだのかとか、とにかくたくさんの話をした。自分の学生時代と比べると、本当に今の学生は優秀である。

いつの間にか日が変わって、散会となる。久しぶりに若い人たちの直球の意見を聞くことが出来てよかった。